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神戸市マンション|トレーサーガスによる漏水調査 ~目に見えない漏れを“ガス”で見つける最新技術~

皆さんこんにちは!

 

大阪府泉大津市を拠点に水回りのリフォームやトラブルなど水回り全般に関するサービスを行っている

株式会社YT2、更新担当の富山です。

 

 

 

神戸市マンション|トレーサーガスによる漏水調査

~目に見えない漏れを“ガス”で見つける最新技術~

今回は、神戸市内のマンションで実施した漏水調査の様子をご紹介します。


「水道メーターが常に回っている」というご相談から始まった調査。


現場の構造が複雑だったため、今回はトレーサーガス調査という特殊な方法で漏水箇所を特定しました。


ご依頼内容

 

お客様からのご相談内容は以下の通りです。

  • 水道メーターが止まらず、常にわずかに回っている

  • 散水栓まわりを掘ってみたが漏水箇所が見つからない

  • 現場はマンションで、店舗や受水槽ポンプ系統も関係している

配管が建物全体に広がっており、花壇やエントランスの下にも通っているため、
やみくもに掘削して探すのは非現実的。


こうしたケースでは、ピンポイントで漏水箇所を特定できる技術が必要になります。


トレーサーガス調査とは?

 

【写真①:ガス検知器を使用して反応を確認】


(添付画像:センサーで地上から漏れを検出している様子)

トレーサーガス調査とは、給水管に安全な特殊ガスを注入し、地上から漏れ出るガスを検知器で探す方法です。
目に見えない地下配管の漏れを“ガスの反応”で見つける、非常に高精度な調査技術。

水漏れが地中深くや壁内など、直接見えない箇所にある場合に特に効果的です。


調査開始

 

【写真②:ドリルで地面に小さな穴を開ける様子】


(添付画像:地中調査のための穴あけ作業中)

まずは、給水配管にトレーサーガスを充填。
その後、地上のコンクリート付近をセンサーでスキャンしていきます。

センサーが反応する場所を探しながら少しずつ範囲を狭め、
漏水の可能性が高い位置を特定していきます。


⚙️ 高反応地点の特定

 

【写真③:センサーで地表の反応を再確認】


(添付画像:検出器を再度かざしている様子)

調査を進めていくと、室外機横の地中から強い反応を確認。
念のため、再度穴を開けて再計測を行いました。

すると、ゲージが**MAX反応(最大値)**を示し、
ここが間違いなく漏水箇所であることが判明しました。


トレーサーガスの注入設備

 

【写真④:ガスボンベと計測機器の設置状況】


(添付画像:道路脇に設置された調査機材)

調査には、専用のガスボンベと圧力計、ホースを使用。
微量のガスを給水管に送り込み、ガスがどこから漏れ出すかを追跡します。

この方法は、騒音が出ない・掘削範囲が小さい・迅速に特定できるという利点があり、
マンションや店舗、病院などでも安心して行える調査です。


地中配管の状況確認

 

【写真⑤:メーターボックス内の配管状態】


(添付画像:水道メーターまわりの様子)

調査後、実際にメーターまわりも確認しました。
古い配管と新設部分が混在しており、長年の使用で劣化が進んでいる状態でした。

漏水はわずかなヒビや接続部の緩みからも発生するため、
今回のように定期的な点検が非常に大切です。


まとめ

 

✅ 水道メーターが止まらない場合は「目に見えない漏水」が原因の可能性
✅ トレーサーガス調査は、非破壊で漏水箇所を高確率で特定できる
✅ 掘削調査よりも短時間・低コストで実施可能
✅ マンション・店舗・公共施設など、複雑な配管にも対応


今回のように、建物の構造が複雑な現場では、
“探す技術”が作業効率を大きく左右します。

弊社では、トレーサーガス調査をはじめ、
音聴調査・カメラ調査・配管更新工事まで一貫して対応可能です。

漏水の兆候がある方や、水道料金が急に上がった方は、
ぜひお気軽にご相談ください

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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